「第46回ヨコハマ映画祭」へ行ってきました。

2025年2月2日(日)、横浜関内ホールで開催された映画ファンのための熱いまつり『第46回ヨコハマ映画祭』に会員の岩澤が参加してきました。

ヨコハマ映画祭とは

1980年2月に、映画好きのサラリーマン3人が集まって始めた手作りの映画祭。
企画運営を行う実行委員会、もっとも輝いている映画人、映画ファンが三者一体となって繰り広げられるお祭りで、上映作品の鑑賞を通して日本映画のホンモノの素晴らしさに触れていただきたいという願いを込めた、一日まるごと映画づけになっていただくお祭り。
ヨコハマ映画祭ホームページより)

開演後11:00~ 「PERFECT DAYS」(監督:ヴィム・ヴェンダース)の上映から始まり、13:45~「ヨコハマ映画祭選考委員(映画評論家)による回顧と展望」で2024年度の選考についてのお話と2025年の映画でぜひ見てほしい作品などのお話をお聞きしました。

そして14:00~は各賞を受賞された方々の表彰式が行われました。
以下各賞をご紹介します。(覚えている範囲で印象深かったコメントも)

  • 作品賞 「夜明けのすべて」(監督:三宅唱)
  • 監督賞 入江 悠 「あんのこと」
  • 森田芳光メモリアル新人監督賞 奥山 大史 「ぼくのお日さま」
  • 脚本賞 野木 亜紀子 「ラストマイル」「カラオケ行こ!」
    「ラストマイルはオリジナルの作品で、原作のある作品と違ってオリジナルの作品は映画が通りづらいので、企画書を作るところから始めました」
  • 撮影賞 浜田 毅 「本心」
  • 主演女優賞 杉咲 花 「市子」「朽ちないサクラ」「52ヘルツのクジラたち」
  • 主演男優賞 仲野太賀 「十一人の賊軍」
    賞状を受け取る動作やスピーチが所々面白くて、度々笑いが起こってました。人を楽しませる才能に長けた方だなと感じました。

          役所広司 「PERFECT DAYS」「八犬伝」
    「仲野太賀の話が長くて時間が巻いているので、手短に」「映画を作るのは楽しい」
  • 助演女優賞 三吉 彩花 「本心」
    「作品の中でも漢字は違うけれど同姓同名の役を演じさせていただき、後で原作者の方に聞いてみたらたまたまの偶然だったので、運命なんだなと感じました」
  • 助演男優賞 池松壮亮 「ぼくのお日さま」「ベイビーわるきゅーれ ナイスデイズ」
    同じく受賞された仲野太賀さんとは来年の大河ドラマ『豊臣兄弟』でも共演されるので、「これからはヨコハマ兄弟だ」と仰ってました。
  • 最優秀新人賞 越山 敬達 「ぼくのお日さま」
           齋藤 潤 「カラオケ行こ!」「瞼の転校生」「からかい上手の高木さん」
           出口 夏希 「赤羽骨子のボディガード」
  • 審査員特別賞 土井 敏邦 「津島―福島は語る・第二章―」「ガザからの報告」
  • 特別大賞 草笛 光子 「九十歳。何がめでたい」「アイミタガイ」

16:30~は、作品賞を受賞された「夜明けのすべて」(監督:三宅唱)の上映が行われました。

映画作りに関わる監督、キャスト、スタッフすべての方が一丸となって作り上げた映画は、俳優さんの演技にかける想いだったり(仲野太賀さんは監督が引くぐらい殺陣が下手で必死に練習したと仰っていました)、「ぼくのお日さま」の奥山監督が「池松壮亮さんがいなければ、この映画は動き出していなかった」と仰っていたように、それぞれの作り手の想いを感じながら映画を鑑賞するのもまた違った景色が見れて楽しいと思いました。
貴重な機会に携われて大変嬉しかったです。