【活動報告】第5回勉強会を開催しました。
2024年7月4日(木)に行政書士神奈川知的財産研究会の第5回勉強会を開催しました。
当勉強会では著作権について体系的な知識を再学習するとともに、行政書士業務において具体的にどのように著作権の知識を活用していくか探求しております。

今回はまず勉強会のテーマとして「財産権」について学習しました。
著作権は「権利の束」言われ、利用形態ごとに「支分権」といわれる権利が規定されています。今回の勉強会では、
・なぜこのように細かく権利を定めているのか
・どのように権利を定めているのか
・著作権法全体では、どのようなバランスをとっているのか
といった視点から財産権の定め方を考察した上で、著作権法にさだめられた支分権のうち、
・複製権
・上演権・演奏権
・上映権
・公衆送信権・公の伝達権
について具体的にどのような権利か、学習いたしました。
そして判例学習においては「マンション読本事件」(大阪地裁平成21.3.26)を題材に、複製権侵害が争われる際の、依拠性、類似性について検討しました。
次回の勉強会では、残りの支分権について検討を行う予定です。
後半、行政書士業務における考察では、「著作権者等不明の場合の裁定制度」について検討を行いました。今回は制度の概略、近年の制度改正等について学習。次回勉強会では、実務における、裁定制度の申請書の書き方等について学習する予定です。
<次回学習会予定>
次回、第6回勉強会は8月1日木曜日 18:00~ 横浜で開催予定です。
参加ご希望の方は事務局までお問い合わせください。
https://askip-sg.org/contact/
次回学習会のテーマは
・財産権(後半)
・著作権者等不明の場合の裁定制度(実務編)
です。